キラーワールド

第九章 Ninth Kill

留禁君は、すぐに見つかった。

低角寺マンション跡地の前に座り込んで痙攣しているのをブリーズが見つけたのだ。

「・・・大丈夫?」

「うん・・・多分・・・」

「ったく、てめえが敵前逃亡しなきゃ一匹二匹殺せたってのによ」

「まあまあボス♪そんなに怒らないで」

亜由さんが窘めるように言う。

「とりあえず、つーちゃんも待ってるし、一旦私のアジトに帰ろう。レーンも心配だしね」

白苺さんはそう言って歩き出す。

「・・・」

トゥレスさんはさっきから無言でレーンを抱いたまま歩いている。

留禁君はまだ少し震えながら私の少し前を歩いている。


今でも、理解出来ない。


皆、
何を知っているの?

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