2/9ページ目 「中央ゲート二来客ヲ1名確認シマシタ。」 「…来客?」 フォックスは自室で溜まった書類を整理していると、ナウスからの通信が入った。 今日は珍しくみんな単独で行動していて、艦内にはフォックスといつも留守番役のナウスしかいない。 依頼を完了させるごとに書かされる書類は溜まりに溜まり、暇を見つけてはフォックスがすべて処理しなくてはならない。 …別にフォックスでなくても良いのだが、みんなめんどくさがってやろうとしないのだ。 ファルコに至っては 「エースにデスクワークは似合わねぇ」 なんて抜かしては逃げる。 いつも何かとフォックスに絡んでくるくせに、こういうときだけ突き放すのがお約束だ。 「そんなんだからフォックスに愛想尽かされるのよ?ファルコは。もうちょっと仕事でもその執着心を生かしたら?」 「な!別に執着してねぇよ!」 「してるわよ。ねぇ?スリッピー」 「うん。してるね。」 「……。」 そんなやりとりをクリスタルやスリッピーがしているのを聞いたが、そんなことはどうでもいい、誰か手伝ってくれ。 フォックスは途中まで埋められた書類を置き、軽く伸びをする。肩が凝った。 「今日は来客が来るなんて誰からも聞いてないけど、どうせスターウルフの誰かだろうな」 言うなりフォックスは立ち上がると、誰かも分からない来客者に艦内をうろちょろされても困るのでその確認がてら部屋を出た。 1名ということは、大方ウルフかパンサーだろう。レオンが一人で、しかも予告無しに来ることはまず無い。 あの神経質そうな性格からすれば容易に想像できるが、それでもだいたい読めてしまう自分がイタく感じた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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